6月といえば、「梅雨」の季節。
連日の雨で少し憂鬱な気持ちになってしまったりもしますが、
お気に入りの傘を見つけたり、
道端の植物が嬉しそうだったり、
雨を楽しむこともできるのが6月の良いところでもあります。
そしてこの季節になるとLITSTAには、
〇気が付くと「日焼け止めクリーム」がついてしまった...
〇急な雨で「濡れて」しまった...
といった梅雨から夏本番にかけての革のお悩みが多く届きます。
今日はそんなお悩みを解決して、
夏を楽しく過ごしてもらえるような、
革ケアについてお届けしていきます!
それでは、まずは「カビ」について解決していきましょう!

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- 革のケア1 -
カビを見つけたら
◎ 用意するもの
□ 消毒用エタノール
□ ティッシュ・キッチンペーパー・ウエス
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今回カビが発生してしまったのは、
Designer Yukariが15年前に初めて作った靴。
カビのえじきになってしまいました...
大切な靴を救うべく、ケアしていきたいと思います!
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最近ではアルコール消毒液があるご家庭も多いと思うので、
代用しても問題ありません。
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カビを丁寧に殺菌したあとは、革用クリームで保湿しましょう。
クリームの量は小物やバッグなどの大きさに合わせて
調整してくださいね。
**クリームの塗り方はこちらから**
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カビの発生は、養分・湿気・気温・酸素のバランスによります。
今回は靴に発生したカビをケアしましたが、
靴は汗や雨を吸ったり、体温であたたまったり、
カビ菌の多い土のある地面にも近いので、
本当にカビの出る条件が揃いやすいです。
フレッシュな革や、革小物を仕立てるのに
常に触れたり動いていたり、
地面から遠いところに空気に触れないように
しまっているものなんかはカビもそうそう出ません。
カビに根付かせる隙を与えないくらい使い続けたり、
使ったあと乾かしたり、
革と生きるとは、難しくもありおもしろい。
そして、カビケアは保管も大切!
◇ 毎日の保管 ◇
お財布やビジネスバッグなど普段使いのアイテムは、
使わない日は中身を出して休息。
革への負担を和らげることができます。
タオルや新聞紙を入れておくことで湿気取りや型崩れ防止に。
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◇ 長期の保管 ◇
特別な日に使うアイテムや季節に応じて使い分けるアイテムは、
中身をすべて出し汚れを落とし、
オイルメンテナンスをしてからの保管がおすすめ。
毎日の保管と同じようにタオルや新聞紙などを入れておくことで
湿気取りや型崩れを防ぐことができます。
大切な保管場所は.....
◎日焼けや劣化を防ぐために直射日光や照明の当たらない場所
◎カビの発生を防ぐために風通しのいい場所
を選んでくださいね。
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いざ使おうと思ったときに「カビ」を発見してしまうケースは
結構ありがちなお悩みなので、
定期的に革の状態を確認してあげることが
とても大切なポイントでもあります。
もし万が一カビを発見したときは諦めることなく、
一度このケアを試してみてくださいね。
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- 革のケア2 -
日焼け止めクリームがついてしまったら
◎用意するもの
□ 食器用洗剤 または 洗濯用洗剤
□ コップ
□ 布
□ 革用ブラシ または 使い古した歯ブラシ
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特に夏のシーズンは日焼け止めクリームが
欠かせないという方が多いですよね。
しっかりクリームを伸ばしたつもりでも、
指に残っていたことに気付かずに
うっかり革のお財布に付いてしまった!
なんて経験もあるのではないでしょうか。
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工程1の水に布を染み込ませ、必ずかたく絞ってください。
全体に馴染ませるのではなく、"拭き取る"ことが大事です。
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再び浮き上がってくるのは、革の細かい毛穴に
乾いたクリームが詰まっている可能性が。
次の工程4で行うブラッシングで汚れを掻き出しましょう!
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もしご自宅に革用ブラシがない場合は
歯ブラシでも代用できますが、
最近では100円ショップでも革ブラシがあるところも。
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カビケアと同じように革用クリームをお持ちの方は、
最後にクリームで保湿してあげることでより綺麗に仕上がります。
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夏に出やすいカビと、ブレスレットの裏に付きやすい日焼け止め。
見分けにくいこの二つですが、ふわふわとしているのがカビ。
同化・密着しているというか、
ピタッと塗り伸ばされたような質感のものは
日焼け止めの場合が多いです。
これからどんどん暑くなっていきます。
日焼け止めクリームをお使いになる方は、
ぜひケアしてあげてくださいね。
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- 革のケア3 -
雨や水に濡れてしまったら
◎ 用意するもの
□ 水
□ 布
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続いては、革が濡れてしまったときのケアを。
革が濡れてしまうことはなるべく避けて通りたい道ですが、
飲み物が跳ねてしまった!
急な雨で濡れてしまった!
こんな経験はありませんか?
少しだから大丈夫と濡れた箇所を放置してしまうと、
輪染みができてしまい濡れていないところとの差が
はっきりと目に見えます。
水染みは少し濡れたくらいなら消えてしまう場合や、
しっかり輪染みとして残ってしまう場合など
コンディションによってさまざま。
しかしケアをしてあげることによって目立たなくできたり、
シミにならずに済んだりと、
ケアの方法を知っておくととても安心感が生まれます。
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濡らさないことが一番なのですが、
どのくらい濡れたかでシミの残り方も変わってきます。
もし濡れてしまった場合は、慌てず革の状態を確認しましょう。
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濡れた部分と濡れていない部分の境界線ははっきりと見えます。
この境界線を消すように、かたく絞った布で水に濡れている箇所と
同じくらいの色になるまで全体を拭いてあげましょう。
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工程3の写真は乾いた状態です。(工程2を3回繰り返しました。)
濡れた直後の写真と比べてみると、
境界線が目立たなくなっているのがわかりますね。
このMoney Clip、
雨で濡れてしまったStaff Tomooの愛用品を借りました。
濡れた直後に工程1~3を行ったことで、
目立つようなシミを残さずケアすることができました。
しかしこれが数日経過してからのケアだとしたら、
シミになっていた可能性が。
すぐにケアしてあげることがとても大事だ言うことが
改めてわかりました!
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今のような梅雨の時期、夏のゲリラ豪雨、
暑さをしのぐために買った飲み物の水滴など、
濡れてしまう要素がたくさん集まっているのが夏。
今回は「カビ」「日焼け止めクリーム」「水濡れ」について
ご紹介しましたが、
もしこのような状況に遭遇してしまったときは、
ぜひこのケアを思い出してください!
LINE や Instagram のメッセージからも
ケアのアドバイスができるので、
困ったときはお気軽にお問い合わせくださいね(^^)/
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2021|06|07
Naoki
