-本日の授業内容
『革のお手入れを、おうち時間で。』
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普段、革の様子をどのくらい確認していますか?
革は人間のお肌と一緒で、油分と水分のバランスがとても大事。
日々使って触って、手の水分と油分を革に補給してあげることがとても大事です。
革製品の魅力は、使い込むことによって生まれるエイジングを楽しめること。
上質な革を使っているお財布の多くが、手入れを行うことでいつまでも永く大切に使えるようになります。
実際お客様からも、
「革のお手入れはどうしたらいいの?」とよくお問い合わせをいただきます。
革が好きな方は、その革と永く付き合っていきたいとおっしゃる方が多く、
大切にしていきたいという気持ちが、お話しているととても感じます。
革のお手入れというと、なんだかちょっと面倒では?と思う方もいるかと思いますが、
実はとても簡単で、はじめての方でもすぐに試せるのがポイントです。
そこで、夏本番が訪れる前のこの時期に、
おうち時間でできる『革のお手入れ授業・第一弾』を開講させていただきます!
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【用意するもの】
□ 革財布
□ 革用ブラシ
□ ウエスまたはティッシュ
□ 革用クリーム
□ シアバター
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さあ、まずはお手元にお財布をご用意ください。
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STEP.1 – まずはお財布の中身をすべて出しましょう。
中身が入ったままだとクリームを均一に伸ばせなかったり、
それにより一部にシミができてしまうこともあるので注意が必要です。
中身をすべて出してみると、これどこのだ?というポイントカードが出てきませんか?
たまにはお財布の中身の断捨離も必要かもしれませんね(笑)
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STEP.2 – ブラッシングをしましょう。
基本的なお手入れのひとつです。
革には無数の毛穴があり、そこに塵や埃、汚れなどをため込まないようにすることが、
革製品を綺麗に保つための第一歩になります。
毛穴に詰まった塵や埃が水分をため込んで、カビやシミの原因になってしまいます。。
日々のブラッシングがとても大切なのです。
革の表面や隙間、縫い目の塵を取る程度に、強く押し付けず、ブラシで優しくなでるように丁寧に。
縫い目部分は特に埃が溜まりやすいので、入念に行うことがポイントです。
最初は優しくブラッシングしていても、
夢中になりすぎて途中から力が入ってしまうことも…。
ご注意ください!
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STEP.3 -クリームを塗りましょう。
ウエスまたはティッシュをご用意ください。
クリームは一度に多く取りすぎないように注意しましょう。
1回のメンテナンスに必要な量は少し付ける程度でOKです。
クリームは、<少しずつ・薄く・均等に> ←ここテストに出ます!
オモテもウラも丁寧に素早く。
キズがあったり、かさつきが目立って集中保湿したい部分にはクリームを足して馴染ませてあげてください。
はじめてお手入れを行う場合は、目立たない場所で試してからのほうが安心できます!
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STEP.4 – 保湿をしましょう。
人間も革も、最後は保湿が大切です。
シアバターを手に取って、手のひらで伸ばして温めると◎
取る量は欲張らず、マドラー1すくい分くらいで大丈夫です。
まずはオモテ。
そしてウラも丁寧に素早く。
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お手入れする前と比べてみると、革に栄養が与えられ、
どことなく革も喜んでいるように感じませんか?
お手入れすることにより、お手入れ前の艶感は一時的に消えますがご安心ください。
少しマットな表情を見せてくれているのは、お手入れがしっかりできた証拠なのです。
実際お手入れしてみていかがでしたか?
思っていたより簡単!と思った方もいれば、
はじめてでドキドキした!という方もいるのではないでしょうか。
革は劣化するものではなく、変化していくものです。
以前よりおうちで過ごす時間が増えたことで、
今まで使っていた身の回りの物を見るいい機会でもあると思います。
神経質にお手入れが必要というわけではなく、
ふと自分の革製品の様子を伺ってみたときに、
ちょっとだけ埃を取ってみたりと気にしてあげるだけでも、
革にとってはとても嬉しいことだと思います。
今回はおうち時間でできる簡単なお手入れをご紹介しましたが、
次回の【第二弾】を楽しみにお待ちくださいね~♪
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それではまた次回お会いしましょう☺
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2020|06|15
naoki