結婚25年目の銀婚式、50年目の金婚式。
3年目のご夫婦にも〇〇式があるのをご存知でしょうか。

ちなみにこの〇〇式。全部で24個もあるのですが、今回はその中でも「結婚3年目」のご夫婦のための呼び名をご紹介。

その前に少しだけ寄り道をして、私たちが日々仕立てている「革」についてお話をしてもいいでしょうか＿＿＿＿。

革の美しさを挙げたらキリがないけれど、まずは

＿＿その個性。

英語で説明するなら unique や atypical
「唯一の」「素晴らしい」とか「型にはまらない」という意味です。

以前読んだ小説に　UNIQUE = A kind of perfect　という言葉がありました。

人と違うことに違和感を抱いたり、そのものだけが持つ特有の表情に顔を歪めてしまいがちですが、ユニークは、一種の完璧である、とそこにはありました。

革も切り取るパーツによってその違いがはっきりと表れます。

（写真はKey Case / Camel　　上：トラ無し　下：トラ強）

革の模様は様々で、首の後ろや肩の部分は比較的しわが強く出ます。
というのも、牛は牧草や藁を食べる際に顔を上下に動かすから。
そのしわが虎のシマシマ模様に見えることから「トラ」と呼ばれているのです。
傷一つとっても、わたしたちは生前の牛たちの逞しさや無邪気さを想像して、なおさら愛おしくなるのです。

＿＿耐久性。

最近では一見本革と区別がつかない合成皮革のバッグやお財布も多く存在します。
ポリ塩化ビニルやポリウレタン樹脂を使った合成皮革は布をベースに使用しており、時間の経過に伴って剥がれたり、断面が脆くなりやすいのです。

本革は使うごとに風合いを増し、少しひっかき傷ができてしまっても優しく揉み均せばスッと馴染んでゆきます。
摩擦熱で溶けることもありません。

あなたのお手元のレザーアイテムは使い続けて何年経つでしょうか。

（写真はBook Cover / Dark Brown　スタッフ私物 使用歴2年）

＿＿エイジング

革が愛される由縁の多くはここなのではないでしょうか。
使い続けている人だけが楽しめる。
これも革がひとつひとつ個性をもつ分、自分だけの特権です。

ケアやエイジングについてはまた後日あらためて＿＿＿＿。

＿＿さて、寄り道はここまで。
革と3年目の結婚記念日、どんな関係があるのでしょうか。

結婚当初の初々しさは無く、すっかりお互いの存在に慣れた3年目。これからも味わい深くふたりの絆を育てたい＿＿

そんな願いや想いを、時間が経つほどに味わいを増し、ひとつひとつがその個性を持つ革になぞらえて「革婚式」と言うんだそう。

なんだかとっても素敵ですよね。

日頃革を仕立てる私たちがそれを知ったのは、ワークショップに予約いただいたお客様がきっかけでした。

「3回目の結婚記念日で、革のワークショップを楽しみにしていたのですが、子どもが急に熱を出してしまいまして…」

急遽来られなくなってしまったお客様から前日にこんなご連絡が。
小さなお子様が突然体調を崩してしまうのも結婚3年目らしいですよね。
そんな素敵な記念日と革が関係しているなんて…
思わずうっとりとしてしまいます。

3年目に限らず、いつもそばで支えてくれるパートナーに想いを伝えるのは少し照れ臭いもの。
理由やきっかけがないとせっかくの気持ちだけが胸に残ってしまいますよね。

何気なく通り過ぎてしまいそうな3年目の記念日を、ふたりにとって特別なものにしたい。

これからもっとたくさんの時間を過ごされるおふたりにLITSTAからこんなご提案を＿＿＿＿＿。

Bag  For  A  Gift  /  A4 Bag ( Gray )

日頃の感謝を込めて「ありがとう」の代わりにBagの贈り物はいかがでしょうか。
お出掛けに必須なバッグは、大切な人からの贈り物なら使うたびに特別な気分になれそう。

Wallet  For  A  Gift  /  Tiny Wallet
( Dark Brown/Arizona Red )

常に持ち歩くお財布の贈り物は「あなたと一緒にいたい」という意味を持つそう。
改めてそんな想いを贈るのもいいかもしれません。

Workshop  /  Key Case

おふたりの大切なイベントを記憶と形に残しませんか？
贈り物を作る、というのも素敵ですよね。
LITSTAでは随時WORKSHOPの受付をインスタグラムのDMや、LINE＠にて行っています。

**現在ワークショップは緊急事態宣言に伴い休止中です。
再開して皆様にお会いできますことを楽しみにしております。**

他にもふたりの結婚をお祝いする〇〇式をすべてご紹介します。

【1年目】紙婚式＿＿＿真っ白な紙にふたりの将来を描く
【2年目】綿婚式＿＿＿贅沢をせず、慎ましく暮らそうという思いから
【3年目】革婚式＿＿＿これからも味わい深くふたりの絆を深める
【4年目】花婚式＿＿＿花が咲き実がなるように、夫婦の間にも子供（実）ができるように
【5年目】木婚式＿＿＿ふたりが一本の木のように固く一体となる
【6年目】鉄婚式＿＿＿鉄のように強い絆を願う
【7年目】銅婚式＿＿＿どっしりと安定している家族の様子を指す
【8年目】ゴム婚式＿＿＿簡単にはちぎれない夫婦生活を願う
【9年目】陶器婚式＿＿＿陶器を扱うように大切にしていこう
【10年目】錫婚式＿＿＿清らかで美しい結婚生活を歩んできたことを祝う
【11年目】鋼鉄婚式＿＿＿鋼のように強く固い関係を願う
【12年目】絹婚式＿＿＿しなやかで美しいふたりの愛情を祝う
【13年目】レース婚式＿＿＿幾重にも織りなす愛情
【14年目】象牙婚式＿＿＿年齢を重ねてこそ煌めく価値
【15年目】水晶婚式＿＿＿透き通った曇りのない信頼関係
【20年目】磁器婚式＿＿＿年月を重ねるほど値打ちの上がる絆
【25年目】銀婚式＿＿＿お互いの人生の一区切り。奥深い美しさ
【30年目】真珠婚式＿＿＿富と健康ますますの繁栄を願う
【35年目】珊瑚婚式＿＿＿時間をかけて少しずつ成長していく様子
【40年目】ルビー婚式＿＿＿深い信頼と誠意
【45年目】サファイア婚式＿＿＿誠実と徳望で結ばれたふたりの夫婦生活を祝う
【50年目】金婚式＿＿＿半世紀ともに過ごしたふたりの黄金の絆を祝う
【55年目】エメラルド婚＿＿＿深く静かで尊い絆
【60年目】ダイヤモンド婚＿＿＿輝かしい長寿と一族の繁栄を祝う。最高の結婚記念日

ぜひ、気持ちを形に。　「感謝を贈る」参考にいかがでしょうか。

2020 | 04 | 23
Tomoo