LITSTA|蔵前でつくるハンドメイドレザーアイテム

LITSTA

わたしたちにできること・・

ものをつくること。
とてもシンプルなおしごと。

 

世界をみわたして、いろんな人の活躍を見るたびにそれは小さなことなのかな、と思ったりもする。

そして今起きていることを目の当たりにして、なにか出来ないのかな・・と。

 

_ふと思い出した、お店を始めたばかりの頃の2011年
_東日本大震災がありました。
_東京はまったく震源地ではなかったにもかかわらず、混乱に包まれ、
_私たちは始めたばかりのお店がもうおしまいになってしまうのかと
_不安に思いながらものづくりを続けました。
_混乱に飲み込まれたり、萎縮したり、絶望してはいけない。
_ベストな形で、なるべく普段通りにするのがよいのだろう。
_そう信じて。

_生きているだけで、ラッキーなんだ。

_2016年、夫の実家が熊本地震にみまわれた。
_ニュースを見た瞬間、血の気が引く、ひんやりとした衝撃が走ったのを忘れない。
_普段どおりにするべきと思っていたはずだけど、
_今思えば慌てた行動をたくさんしてしまったのだと思う。
_震源地周辺の様子は、言葉が出なかった。
_家屋くらい大きなものが作れたら、役に立てたのだろうか・・
_

 

結局ものづくりを楽しんでただけなのでは?
そんなふうに思う自分が現れる。

でも、小さくても自分の作ったものをとびっきりの笑顔で手に持ってくれる人の存在を思い出す。

 

ものづくりは、供給であるけれど、出会いであり、喜びであり、
ものだけでない何かがその中にあるから素敵なのだ。

ものに込められた作り手の想い。
気持ちのこもったギフト。
触れる瞬間や眺めたときに湧き上がる、小さな幸福感。

 

やっぱり作れるって、とびっきり最高。

 

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この数週間は、世界中の誰もがそうだったように私たちも混乱の中にいた。もちろん、今も。

恐ろしいニュース、それと身の回りとのギャップ。
イタリアからの革の輸送に影響が出始め、自分のこととして実感が湧く。
革の粉塵や花粉を防ぐため、いつもマスクは欠かさずストックしていたからわからなかったけれど、
それが無くなってきた。
ほんとうに無いんだと、いまさら思う。
仕事とスタッフをどうやって守っていこう。
スタッフの、離れて暮らす大切な家族が亡くなった。
当人の気持ちなんて、私には分かりっこない・・。

対策は万全にしていたつもりだったけれど、それでも他人事に感じていたと思い知らされる。
なにか言葉にしてみんなに伝えなければ、と思うけれどうまく言葉にできない。

「○○○○○・・・!」

 

.

 

千羽鶴を折るような気持ちで、マスクを作ることにした。

私たちには、ものを作る力がある。
ものを作れる環境がある。
少しでも役に立てるかもしれないなら。

_はやく、マスクなんて必要なくなりますように・・。

普段は革しか仕立てないけれど、革以外が嫌いなわけじゃない。
大好きな素材がいっぱいある。

商品にはしていないけれど、大切にしまっている革・ボタン・ファスナー・生地・・・
素敵なものが作れそうだけど、閃くときを待っている素材たち。
アトリエにある秘蔵っ子から、お気に入りの麻とガーゼ、オーガニックコットンを出してきた。

きっと今使うために居たんだ。

しばらく、生地を仕立てる。

マスクは立体的な顔を包むもの。
私の大好きなスーツや靴みたい。
立体をより美しくするスーツのテクニック、くせとりをしてみよう。

大きいものでも、小さいものでも、できる限りのことを詰め込んで。

とがっていた顔の中心が、優しい丸みを帯びはじめる。
作っているものに命が宿るような、そんな瞬間。

すこし、このものづくりを楽しんでいこうと思う。

 

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STAY SAFE | KEEP YOUR SMILE

完成したマスクたちは、感謝の気持ちを込めたプレゼントとして、
ウェブショップでのご注文に添えさせていただきます。
もちろん、マスクのみでの販売もいたします。
***Webショップはこちらからご覧ください。***

アトリエショップもしばらくみんなばらばらで寂しいけれど、がんばっていこう。

笑顔で。

 

 

2020|04|08
yukari


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