LITSTAのこと
LITSTA | Life Is The Stage To Actの頭文字をならべて、LITSTA(リティスタ)
私たちの作ったものを使うひとの人生が演劇の舞台だとしたら、
私たちはその舞台をすこし楽しくできるような、
主役を彩れるような、
そんな小道具を作っていきたい。
そんな思いを込めて名づけ、LITSTAは2010年に始まりました。
デザイナーであり、職人。
佐藤祐樹 と 由香里の夫婦ふたり、日々丁寧に作ります。
それは、自分たちがほんとうにほしいもの。
妥協なく選んだ素材だけしか使わない。
自由な発想からうまれるカタチ。
どこにもない、LITSTAだけのデザイン。
それでいて使い手を一番に思いやる、ものづくり。
使い込めば温かみを増し、使い手だけのものに仕上がる。
革はそんな特別な素材。
長くものを愛することは、とても幸せなこと。
その幸せが多くのひとにとどきますように。
.
ふたりのものづくりは、デザイン・設計・試作・試用・製作
すべてを自分たちで一貫しておこないます。
ひとつのアイテムがうまれる時、そこにはたくさんの仕事がかくれています。
自分たちの思い描くカタチと、出会うことの出来た素敵な素材を活かせる設計とを混ぜあわせ、ベストなデザインにピントを合わせてゆく・・
そして、より持っていて気分の高揚するもの、そして使い心地の良い物を作るため、デザイン・試作しては自分たちで使用感を確かめます。
その過程は何度も繰り返され、納得のいくまで続きます。
ミリ単位で自分たちの意思をすべての工程に織り込んでいくことで、より理想に近づくことが出来るのです。
そのクオリティーをたもつためすべての製品は私たちの手から生まれ、使い手に繋がっています。
.
多くのものづくりを経て
ものづくりを愛するふたり。
LITSTAの発想・技術は、ふたりが経験してきたさまざまなものづくりのエッセンスが混ざりあったもの。
伝統的な革製品の仕立て、というのとはすこし違うけれど
自分たちだからこそ作れるものがある。
.
とくにふたりのものづくりに影響を与えたのがテーラリングと手縫い靴。
テーラリングはメンズスーツの仕立てのこと。
特にビスポークと呼ばれるフルオーダーのスーツは、技術と美学のかたまり。
指の感覚を研ぎ澄ませて、作るものと向き合う真剣勝負のものづくり。
不変のデザインの中に、着る人を愉しませるディティールがある。
着る人の魅力を引き出す、手仕事の魔法がかかっている。
それはまるでスーツの馬が着る人の馬車を力強く引き、疾走するよう。
シンプルなカタチの中にこそ、遊び心やギミックを作り込む面白さ。
ふたりの揺るがない原点のひとつなのです。
手縫い靴は堅牢であり、究極の立体物。
履く人の健康や安全を預かりながらも、造形はとても自由で無限。
そして仕上げの手法からうまれる表情はさまざま。
地面に触れる、普段顔からは一番遠い革靴。
それを香りを感じる距離で見たときに伝わる、職人が作り上げた質感。
腕力を感じるダイナミックな曲線。
息づかいが伝わるような、繊細なミシンの歩み。
木の年輪のように積み重ねられた革のかかと。
堅牢ゆえの無骨さと美しい仕上げが絡まりあった革靴の質感に魅せられ、その手法はLITSTAのアイテムの中に根付いています。
.
LITSTAのアイテムをかたちづくるもの
最高の素材
イタリアの昔ながらのレシピでつくる革。
丁寧になめし、時間をかけて染色し、オイルをたっぷりと含ませたしっとりと心地よいレザーたち。
それらはすべていきものの優しい雰囲気を持ち、
使うごとに愛情を吸収し、
暖かな味わいを増していくもの。
一枚一枚、確かな個性があり、それを活かして鞣した革は一期一会。
その革を使うものは、自分の子のように想い仕立てます。
つくるということ
四角く切って四角く縫えば、四角いものが出来る。
まあるく切ってまあるく縫えば、まあるいものが出来る。
出来たものを見ても、四角く切って四角く縫って完成したことがわかる。
まあるいものも、そう。
でも、手でものを作るってそうじゃない。
完成したものの姿が美しければいいなんて、まったく思わない。
しまわれるべきものがしまわれて、暮らしの中で時を過ごす。
しかるべき歪みがうまれ、しかるべき経年変化がおこる。
どんな所作で使えば気分が良いか。
そんなデザイン。
ほんとうに使われるときにこそ美しいか。
そんな設計。
長く使ったときにこそ、輝きを放っているか。
そんな見えない手仕事の仕上げ。
完成したものを見ても、こんな手仕事が詰まっていることはきっとわからない。
でも、こうやってものの今と未来を繋ぐ手仕事を続けていきたい。
いつか、美しく育ったものを見て、長くものを愛することの幸せを感じる人を想像しながら。
愚直に良い物をつくる、毎日。
LITSTAのものがあなたの毎日を彩りますように。