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LITSTA | ものが生まれる発明の瞬間

2021年5月2日 / Blog

こんにちは!
LITSTA StaffのNaokiです。

朝晩は涼しく、日中は暖かく。
春の陽気にウキウキしながら読み物時間の
はじまりはじまり。

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◇今日のテーマ◇

「ものが生まれる発明の瞬間」

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少し過ぎてしまいましたが
4月18日は「発明の日」でした。

今では当たり前のようにあるもの。

例えば電気や携帯電話、車も飛行機も、
『こんなのあったらな…』を研究に研究を重ね、
ひとつの形になった発明品。

フランスの小説家
ジュール・ヴェルヌが言った

「人間が想像できることは、人間が必ず実現できる。」

という言葉があるように、
「出来っこない」と諦めずに努力した偉大な功績たち。

頭で想像したことを描き起こし、作り、やり直して。
それを繰り返す努力も必要で。

発明品というと、何か機械的なイメージをしてしまうけれど、
LITSTAのYukiとYukariが生み出すアイテムも
それはまるで発明品のよう。
常に使い手の気持ちを考え、デザインに落とし込む。
妥協することなくこだわり抜き、修正を重ね、
発明品のようなアイテムたちがたくさん生まれてきました。

頭の中で想像したイメージは「発明」のはじまり。
そんなはじまりの瞬間のラフスケッチとともに、
今日はLITSTA不動の人気を誇る
「Compact Wallet」と「Tiny Wallet」
2つのお財布をご紹介します!

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01.
Compact Wallet

– 折らずに壱萬円札が入る革命的長財布 –

長財布の「大きい」「長い」「重い」
そんなイメージを覆す、
LITSTAの代表的なデザイン。

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Rough Sketch

Compact Walletのラフスケッチは
こだわりの「実寸サイズ」!

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カードポケットの高さ、
お札が収まる位置、
具体的なデザインを練っていきます。。

実寸サイズで描くことにより、
より明確なイメージが沸いてきます。

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ラフスケッチをもとに型紙を作ります。
細かな寸法も加わり、縫ったときのイメージも膨らみます。

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大切な抜型。

頭に浮かべたアイデアを描き起こし、型紙を作り、
抜型制作にたどり着きます。

この抜型で革を裁断し、
ひとつひとつ職人の手によって縫う。

この「Compact Wallet」は、
壱萬円札がちょうど入る絶妙なサイズ感で、軽い。
長財布の「大きい」「長い」「重い」の
固定概念を覆しました。

まさに「発明」のようなサイズとデザインになりました。

— Yukari —
お財布を設計するとき、
いつもカードとお札を並べて大きさを眺めて、
お札を半分に折ったり三分の一に折ったり
それにカードを重ねてみたり、
どうやったら無駄なスペースを作らずに重ねられるかなって、
そもそもカードとお札のサイズを
変えられたらいいのにとかよく思います。(笑)
手元でもイメージを膨らましつつ、
頭の中でもいろんな構造を組み立てては
所作をシミュレーションします。

で、一万円札って16cmしかないんだなぁって思って、
結構小さいんだなと。
それで今までの長財布の長さはお札の長さじゃなくて、
カードが二枚横並びする長さになってて、
むしろ長財布じゃなくて長カードケースじゃんとか考えて
一人で笑ってたり・・。

この形は、横も縦もより小さいほうに合わせつつ容量を確保していくような
アプローチで設計してます。
中をコンパクト設計に仕上げた後、ダメ押しの収納として
外にカードポケットを一つ付けました。

↑  ↑  ↑

試作段階でYukariが使っていたCompact Wallet!
ポケットがないと不思議な感じですが、
外ポケットがひとつあるだけでなぜか落ち着く。
(見慣れてるせいかな…??)

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02.
Tiny Wallet

見た目の大きさの割にたくさん入る!
胸ポケットに入るサイズ感でも、
お札・小銭・カード
必要なものはちゃんと収納できます。

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 Rough Sketch  

たくさんのデザインと試作を重ねた「Tiny Wallet」
ノートに描かれたラフスケッチを見ると、
ひとつのアイテムを生み出す苦悩が伝わります。

2枚貼り合わせた革の中に小銭を隠す。
ちょうどデザインしていたころ、
小銭を使わなくなる人が増えるかもしれない
消費税増税がありました。
いわゆるキャッシュレス化移行。

小銭を仕舞う人には絶対見やすく。
小銭を入れない人には小銭入れ部分に一切の厚みが出ない。
そんな設計が生まれました!

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 実用新案登録  

実はこの「Tiny Wallet」
実用新案登録証が発行されています!

— 実用新案登録って??—

日本では発明を保護する制度として特許制度が設けられています。
それとは別に、実用新案登録制度も設けられていて、
物品の形状、構造又は組み合わせについての考案を保護するもので、
いわゆる小発明を保護してくれるのが
「実用新案登録」です。

Tiny WalletはLITSTAで唯一の
実用新案登録アイテムなのです(^^)/

— Yukari —
この構造のコンセプトは、何年も前からスタートしていて、
最初はギャルソンウォレットを小さい財布にする
アプローチで進めていたのですが、
いくつか試作する間に、お蔵入りしていました・・・。
が、しばらく寝かせている間に熟成し(?)ある日全く違う設計の仕方で、
しっくりくる構造が思いつきました!
一度めっちゃ考えた事は、その後意識的に考えなくても脳が潜在意識の中で
考え続けてくれるという話を聞いてから、こういうお蔵入りしてる
時間も良いもんだなぁ、、一人でやる仕事も二人でやってるみたい!
という、得した気分だったのでした。

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今日ご紹介した2つのお財布は
Webページでさらに詳しくご覧いただけます!

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台東区・蔵前の小さなアトリエ。
日々制作に邁進するYukiとYukariの夫婦2人。
2人の手から生まれる「発明品」のような革小物たち。

今日もミシンの音が鳴り響く。
これからどんな「発明」が生まれるのか、お愉しみに。

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2021 | 05 | 01
Naoki